きたさと健康コラム
みなさまの毎日の健康に役立つ情報を
きたさとの3人の先生がたが、月かわりで
ご紹介します!
高田先生の 最近のむし歯事情
 今月は田歯科医院の担当となります。歯科というとあまり
旬な話はありませんので、
最近のむし歯事情でもお話しようかなと思います。

 むし歯はむし歯菌、歯の質の弱さと食餌(口の中の環境)の3つが相互に関係して引き起こされる病気であることは、もう皆さんご存知のことかと思います。ですから極端なことを言えば、むし歯菌をもっていない人は全く歯を磨かなくてもむし歯にはならないのです。ただし他の病気に罹る可能性は多いにありますが(−
o−;)・・・。

 ところで、近年これらに加えて唾液の働きというものが注目されるようになってきました。従来唾液には緩衝能(口の中の環境を一定に保つ働きのこと)のあることは知られていましたが、それがむし歯予防にも関係していたことが判ったのです。

 食物を食べると一般に口の中のpHは酸性となり、pH 5.5より口の中が酸性になると歯の表面からカルシウムが溶け出すことがわかりました。唾液は酸性に傾いた口の中の環境を素早く元に戻そうとすると同時に、pH 5.5以上に口の中の環境がなると溶け出したカルシウムを再び歯の表面にくっつけることもわかったのです。要するに唾液が存在することで歯の表面は絶えず溶けたり元に戻ったりを繰り返しているのです。

 ですからダラダラと食事やおやつを食べると、口の中の環境は絶えず酸性の状態で元に戻る暇がなく、歯の表面からはカルシウムが溶け出したままになってしまうのです。そうなるとむし歯菌にとってはとてもすごしやすい状態になり、むし歯がたくさんできることになってしまうのです。ですからむし歯にならないためには、規則正しい食生活を心がけ、
あまり間食をとらないようにすることが肝要なのです。

 また、お年寄りの場合は唾液を作る唾液腺の機能が低下したり、唾液を作れなくなる病気などに罹って唾液が減少するとむし歯ができ易くなりますので口の中が乾かないように気をつけてください。さらに児童虐待を受けている児童も精神的抑圧から唾液が出なくなり、むし歯を多発する傾向があります。むし歯の多いお子さんをお持ちの親御さんは今一度お子さんの精神状態に注意をはらっていただけたらと思います。
2009/12/02(水)