みなさまの毎日の健康に役立つ情報を
きたさとのドクター、ドクトルひさみがご紹介します!
薬でおなかはふくれない
いよいよ師走に入りました。なんだかあわただしいですね。忙しさで疲れが溜まったり、睡眠時間が短いと風邪をひきやすいので注意が必要です。という私も先日、はやりの風邪をひきました。「−−−の不養生」ですね。
その時感じたことです。
体調が悪く食欲もないのに、薬を頑張って飲もう、としてもなかなか何種類もは飲めないものですね。そして体がえらいとおくすりを時間どうりに飲むのも大変です。
日ごろ診察で患者さんに「お薬は必ずきちんと指示どうりに飲んでくださいね」と話していますが、薬を飲むというのはなかなか大変なことです。
病院などから紹介され転院される患者さんでは、冗談ではなく、両手に一杯ほどのお薬をもらってみえる方もみえますが、ほんとにこんな数を飲めているんだろうか、と思うことがあります。忙しい病院業務の中で患者さんの訴えに対してだんだんお薬がふえたんだと思います。
薬剤の重なりで併用を避けるべきお薬もあるし、何よりも多数使うことにより思わぬ副作用も出ないとは限りません。他院でおくすりをもらっている場合は必ずそのことを診察医に知らせましょう。併用を避ける必要がないか考えて処方が決定されるでしょう。
お薬は出来る限り、「必要最少の数にしよう」、とあらためて心に決めたわたしです。
山雄 久美
伊良子医院 近江八幡市十王町123
2005/12/03(SAT)
「ジェネリック」医薬品について
最近雑誌やテレビで「ジェネリック医薬品」という言葉をよく聞きませんか。玉ねぎのような髪型の某タレントが宣伝してますね。
先発の医薬品発売後数年経っていわゆる「ぞろ品」として発売されているもので、厚生省はその効果を先発品と変わらないと認め、医療経済の抑制の目的でジェネリックの使用を容認しています。つまり、薬の効果は同じで値段は安い、というものです。
最近では病院に行くと患者さんの支払い負担は大きくなり、慢性病などでは医療費は大きな問題です。ですから、テレビで「お医者さんにご相談ください」と勧められて「ジェネリックでお願いできませんか?」と言われる患者さんも確かにいらっしゃいます。 医療もクライアントである患者さんの意向を尊重することが大変重要で、私たちも十分それを認識していますので状況に応じて相談させていただいています。
ただ、当院は、現在は原則的にジェネリックは使用しない(ジェネリックに慎重な)スタンスをとっています。以下はまったく個人的な考えですが、理由は以下のようです。
1、私自身、病院勤務時代を通じて過去にジェネリックを使用した経験がない。
2、厚生労働省がそういっても製品の純度などに漠然とした不安がある。
3、先発医薬品と違い、ジェネリック医薬品メーカーのバックアップ体制(副作用などの対策など)に信頼がもてない。
内科、小児科で診療をおこなう場合、薬物療法は大変大きなウェイトを占めます。そのいっぽうで「薬」は「化学物質」です。長期間の効果と安全性が重要です。ジェネリック医薬品とそのメーカーの歴史を考えると当院では現在ではまだ使用に慎重な姿勢をとっています。
2005/05/07(SAT)
インフルエンザ予防接種をうけましょう
今年は暖冬で、いまだに紅葉が楽しめるという意外な天候が続きます。そのせいか、寒い冬の年だとすでにインフルエンザの散発が見られるのに、今年はまだ大阪で少数出ただけです。
ただし、油断はできません。インフルエンザに一度でもかかった人は必ずといっていいほど翌年予防接種を受けにみえます。それほどにインフルエンザは「大変えらい!風邪」なのです。
さて、今年も10月の中旬からインフルエンザ予防接種が始まっています。
インフルエンザは何回打ったらいいのでしょう。65才以上の人は一回接種、小児(13才未満)は2回接種です。13才から64才までの大人は海外ではトウの昔から一回接種になっていますが、日本では一回あるいは二回接種と病院や施設によりさまざまです。
予防接種は、一定の抗原刺激を与えて接種を受けた人にその病気に対する抵抗力をつけようとするものです。ほかの注射のように、決まった量のお薬を打つと決まった効果を出すというものとはちょっとちがいます。一回で十分抗体ができる人もあれば、二回打っても十分でない人もあるわけで、はっきりとは決まっていないのです。
ですので、私は昨年インフルエンザにかかったか、予防接種をうけた人は一回接種で十分と考えています。受験生はインフルエンザシーズンに受験期が重なることが多いので唯一、二回接種をすすめています。
こどもの接種については、6ケ月までの小児は接種の必要はありません。一才以下の子供はインフルエンザに仮にかかっても重症化することは少なく、抗体も出来にくいので、もしお家にいる場合は接種をあまり勧めていません。一才から五才までは予防接種を受けた子は一番深刻な合併症である脳炎の併発が少ないことが統計的に実証されているので、集団生活をしているなら接種を勧めています。
最近は海外へ仕事で行く方も多くなっています。新興感染症SARSなども問題になっていますので予防できるものは予防しましょう。
予防接種を打っても油断しないで手洗いやうがいといった風邪を拾わない注意はやはり大事です。
元気でこの時期を過ごしたいですね。
山雄 久美
伊良子医院 近江八幡市十王町123
2004/12/15(WED)
元気のもと
例年のことですが、7,8月と70歳以上の方の成人病健診があります。近江八幡市が主催しているもので、検尿、血液検査、心電図、胸部レントゲン、問診と診察をおこないます。
受診者の多くは普段から何らかの病気で医院にかかっている方で、一年に一回のこの健診は年中行事のようになっています。
しかし、そのほかに普段元気で医者にかからず、この健診だけうけにいらっしゃる方が数名おられます。
元水茎に住んで牧場を経営しておられるご夫妻も一年に一回、この時期だけこられる常連さんです。年齢はお二人とも80歳以上ですが、痩せ型で筋肉質です。食事は季節の野菜を中心としたもの、そして自分の牧場の牛乳を毎日2リットル飲むそうです。性格は明るくて、くよくよしない、朝は早く起き夜は早寝、自然とともに生きているという毎日です。今までの病気といえば、牛にいきなり後ろ足で腹部を蹴られて内臓破裂になり入院されただけです。(豪快!)いつお会いしてもいい表情です。患者さんに好き嫌いを言ってはいけませんが、わたしの大好きな患者さんです。
健診結果もいつも上々の成績です。健診は小さな異常を早期に見つけ、その方の生活習慣を是正し、病気のすすむのを未然に防ぐことが目的ですが、このご夫妻には、「いくらなんでも牛乳の2リットルは飲みすぎです」とか、「少しコレステロールが高いです」とか、くどくどそんなちっぽけなことを説明するのをつい控えてしまう私です。
このお二人の生き方には信念を感じるからです。
毎日の診療の中で私のほうが勉強させてもらっています。来年もお元気で健診に来てください。
2004/08/31(TUE)
北里小学校の学校健診を終えて
今年4月から北里小学校の校医を担当することになりました。5月の連休明けに3日間にわけ、2学年ずつ健診を行いました。みんな可愛く元気な子が多いです。きらきらした目をしています。診療で顔見知りの子は照れてうれしそうにしています。
学校の規模が小さいのでばらつきが出やすいのですが、身長、体重、座高などの計測値は、近江八幡市の昨年の平均値と大差ありませんでした。
学年ごとに特徴があり、おとなしいクラス、まとまりなくにぎやかなクラスなど様々です。
高学年の女子になると大変です。衣服を脱いで診察を受けるのに時間がかかります。友達同士、普段は普通なのに、この日ばかりは互いに相手のことを見ようともせずに視線をそむけて顔は真っ赤、保健や担任の先生の指導も無視して動作はとてもゆっくり、急に貴婦人のような振る舞いです。連鎖反応のように、こういう態度は伝染していくようです。高学年になると男子より女子のほうが体の発育が早いため、男子はけろっとしているのですが女子は意識も早いようです。これも発育の一過程ですね。
アトピー性皮膚炎の子は幼稚園や保育園の子に比べれば少なかったです。治療を受けている子が多いのか、皮膚のバリアーも強くなってくる年代ということもあります。
扁桃腺肥大の子が比較的多く少し気になりましたが、発熱を繰り返す、いびきがひどいなどの症状がなければ、肥大だけでは最近は手術の必要はありません。扁桃腺が免疫に関する重要な臓器である認識が高まったためと扁桃腺に対する抗菌剤が改良されたためです。
全体を通して大きな異常のある子はいなかったのですが、低学年でも肥満傾向のある子が少数いたのが気になりました。生活習慣病は子供にも忍び寄っていると感じました。
2004/07/06(TUE)
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